DS Web デジタルセンドウェブ サービス概要
弊社のプリフライト機能を備えた広告原稿の電子送稿サービスは、10月で提供開始から18年が経過し、今では「安全・確実な送稿手段」として一定の評価をいただいています。
しかし、その後のデジタル技術やネット環境の進化で、開発当時の先進性は薄れ、後発のデータ転送サービスと比べ、導入費用や利用料金が割高になってしまいました。
このため、特に小規模ユーザーを中心に、利用拡大が進んでいない状況が続いています。さらに、活字媒体への広告出稿はその厳しさを増しており、コスト削減や業務効率化は業界全体で喫緊の課題となっています。
この状況を踏まえ、新しい技術・設計を採用することで、現状と同等の機能を備えた「簡便で柔軟性の高いシステム」へ抜本的に更新し、コスト削減と新たな顧客ニーズ対応で、真の送稿インフラ実現を図ることが「時代の要請」と考えました。
デジタルセンドのサービスはWEB化に伴って
オンライン送稿は、PageStore から Digital Send Web に、
プリフライトは、QuickPrintから Digital Send PDF Checker に
生まれ変わりました。
(2020年6月22日より新サービスを開始いたしました)
(新聞)
デジタルセンド社における新聞広告原稿の約9割がN-PDFとなった現在、新サービスは、N-PDF送稿を前提としたフローを構築、より使いやすく、安価なサービスをご提供いたします。
○(新機能)新聞社、広告会社に掲載申込を可能とするインターフェースを提供します
○(新機能)新聞社に提供いただく媒体情報を元に、原稿サイズのチェックを実施します
○(新機能)広告会社から制作/製版会社に、納品情報を伝達するインターフェースを提供します
○(新機能)機器/OSに依存しないWEBサービスを提供します(*)
○(方式変更)N-PDFプリフライトアプリケーションはAcrobatプラグインで提供します
○(終了)EPSのプリフライトサービスの提供を終えます
*一部機能については、Microsoft Windowsのみの提供となります
(新聞)
(新聞)
プリフライトチェックについて
ノーマライズ機能について
「ノーマライズ」機能とは、①TAC 値オーバー ②モノクロ変換 ③ 透明効果統合について自動で修正するものです。
Digital Send PDF Checkerのオプション機能(有償)として提供しています。
TAC値オーバー
TAC 値とは、CMYK 各色のインク総量をさします。最大各色100%(計400%)ですが、400%の濃度で印刷するとインクの盛りすぎによる不具合(インク乾燥・定着不足、裏移り)が生じるため、 雑誌と新聞では各々に上限値が存在し、一般的には雑誌は320%、新聞は240% となっています。
本機能は、使用している画像がTAC 値上限を超えた場合、その画像データを自動で上限値までに修正するものです。修正方式として、「階調優先」「彩度優先」のいずれかを選択することができますが、全体的に色調が変化する可能性があります。
本機能適用後は、見本紙を出力し、色調に問題がないか確認が必要です。
モノクロ変換
広告データは、掲載時にカラーとモノクロデータが必要な場合が多くあります。雑誌、新聞にかかわらず、モノクロデータは墨一色で作成しなけれなりません。
本機能は、カラーデータからモノクロデータを手早く作成することができます。また、データ作成時に、ドロップシャドウや透明効果を使用したときに、自動ラスタライズされることにより意図せずカラーイメージ が生成される場合があります。このような場合も、本機能によって手早くエラーを取り除くことができます。
本機能を適用後は、見本紙を出力し、濃度に問題が無いか確認が必要です。
透明効果統合
雑誌(J-PDF)、新聞(N-PDF) ともデータ内に透明効果は使用できません。しかし、データ制作時に意図せず透明効果が混入してしまい、エラーとなるケースがあります。Adobe Acrobat にある透明効果を統合する「フィックスアップ」を利用することでエラーを取り除くことができますが、本機能を利用すれば、手軽に透明効果を手早く統合することができます。
本機能を適用後は、見本紙を出力し、色調や濃度に問題が無いか確認が必要です。
サンプル画面
詳細は、各ユーザーマニュアルを参照ください。